夏期講習が始まり、塾の先生から興味深い話をうかがいました。
ある中学生が実践している勉強法です。
それは、「浪人生の隣に座る」という方法でした。
浪人生が休むまで、自分も休まない
その中学生は、あえて浪人生の隣に座ります。
そして、
- 浪人生が席を立つまで、自分も席を立たない
- 浪人生がトイレに行くまで、自分もトイレに行かない
- 浪人生が集中している間は、自分も集中する
というルールで勉強しているそうです。
初めて聞いたときは、その中学生の一生懸命さがなんともかわいらしく、思わず笑ってしまいました。
でも同時に、「頑張っている人に合わせる」という発想は、とても面白いとも感じました。
人は環境に影響される
この話を聞いて思い出したのは、「勉強は環境が大切」ということです。
家ではついスマホを触ってしまうのに、自習室へ行くと集中できる。
図書館では自然と静かに勉強できる。
そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
実は心理学でも、人は周囲の人の行動に影響を受けやすいことが知られています。
そのため、真剣に勉強している人の近くにいると、自然と集中しやすくなり、「自分ももう少し頑張ろう」という気持ちになりやすいと考えられています。
頑張ろうとするより、頑張れる環境を作る方が簡単
受験勉強というと、
「もっと頑張らなければ」
「もっとやる気を出さなければ」
という気持ちばかりが先行しがちです。
でも、毎日強い意志を保ち続けるのは簡単ではありません。
だからこそ、
頑張らなくても頑張れる環境を作ること
が大切なのだと思います。
勉強する友達の近くに座る。
自習室へ行く。
スマホを見えない場所へ置く。
どれも「環境の力」を利用した方法です。
浪人生の隣に座るという話も、その一つなのでしょう。
娘の受験でも感じたこと
娘の受験生活を振り返っても、環境の大切さを感じます。
娘は中学受験と高校受験を経験しましたが、その頃の周りには受験をしない同級生も多くいました。
そんな環境の中で集中力を保つのは、決して簡単ではなかったようです。
一方、大学受験では周りも大学受験を目指す人ばかりでした。
本人は「緊張感があり過ぎて、暗くてきついと感じることもあった」と話していました。
それでも家で一人で勉強する日より、学校や塾で周りも集中している日の方が自然と勉強に身が入ると言っていました。
「今日はやる気があるから勉強できた」というより、
「勉強しやすい環境にいたから勉強できた」
のだと思います。
おわりに
今回、塾の先生から聞いた「浪人生の隣に座る」という話は、とても印象に残りました。
もちろん、この方法が誰にでも合うとは限りません。
また、隣に座る以上は、浪人生の方のご迷惑にならないよう配慮することが大切です。
それでも、もし自分が浪人生の立場だったら、年下の中学生や高校生が自分を目標にして一生懸命勉強していることに気づけば、怒るどころか「頑張れ」と応援したくなる気がします。
そして、自分自身も「もう少し頑張ろう」と背筋が伸びるのではないでしょうか。
人は、一人で頑張っているようでいて、実は周りの人からたくさんの影響を受けています。
「自分より少し頑張っている人の近くに身を置く」
それは受験勉強だけでなく、仕事や資格試験など、さまざまな場面でも役立つ考え方だと思います。
受験は、自分との戦いと言われます。
でも実際には、「どんな環境で戦うか」も、同じくらい大切なのだと思います。


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