娘が東京大学を目指し、学力以上に心配だったことがありました。
お金です。学費だけではありません。
地方から東京へ進学するとなると、
引っ越し費用、
一人暮らしの家賃、
毎日の生活費、
そして東京までの受験費用も必要になります。
「もし合格できたら、本当に通わせてあげられるだろうか」
そんなことを何度も考えました。
そんなときに知ったのが、東京大学の女子卒業生組織「さつき会」が運営する「さつき会奨学金」でした。
裕福な家庭でないと東大には進学できない?
東京大学の学生生活実態調査では、東大生の4割以上が世帯年収1000万円以上の家庭出身であることが分かっています。
また、全国平均と比べても高所得層の割合が高いそうです。
一方で、東京大学には奨学金や住まい支援など、経済的な事情を抱える学生を支える制度も存在しています。
その中で、今回ご紹介するのは「さつき会奨学金」です。
東京大学「さつき会奨学金」とは?
東京大学「さつき会奨学金」とは、東京大学の女子卒業生組織「さつき会」が中心となって運営している、女子学生向けの給付型奨学金です。
返済の必要はありません。
月額5万円が支給され、学部4年間(6年制学部は6年間)継続して支援を受けることができます。
月額5万円。
年間60万円。
4年間では240万円になります。
地方から東京へ進学する学生にとって、240万円という金額は決して小さくありません。
さつき会奨学金は女子全体を対象とした制度ですが、特に地方女子にとって大きな意味を持つ制度でもあります。
東京での一人暮らしには、家賃や生活費など多くの費用がかかります。
だからこそ、この制度は地方女子の挑戦を後押しする役割も担っているのだと思います。
さつき会奨学金は、入学前に応募する「予約型奨学金」
特徴的なのは、東大に合格してからではなく、受験前に応募するという点です。
高校を通して申請を行い、採用候補者として内定を受けたうえで東大に合格すると、正式採用になります。
東大に合格してから申請する奨学金ではありません。
つまり、東大受験前の段階で支援が決まることで、経済的不安を少しでも解消し受験勉強を継続することができるのです。
受験をする前に、「もし合格したら通える」という安心を得られること。
それが予約型奨学金の大きな価値だと感じています。
さつき会奨学金は、女子学生の挑戦を支える奨学金
さつき会奨学金は、
- 東京大学に進学する女子学生への支援
- 女子学生比率の向上
- 地方在住や経済的事情によって進学に不安を抱える女子学生への支援
といった役割を担ってきた奨学金です。
現在では、3つのさつき会奨学金があります。
| さつき会奨学金 (従来型=A型) | 都道府県指定口 (B型) | 家計基準撤廃口 (C型) | |
|---|---|---|---|
| 家計基準 | あり | あり | なし |
| 自宅外通学要件 | あり | なし | あり |
| 募集(内定)人数 | 毎年度30名 | 都道府県ごとの寄付額による | 毎年度30名 |
| 支給期間 | 学部4年間(6年制学部は6年間)修士課程進学時はさらに標準修業年限 | 学部4年間(6年制学部は6年間)修士課程進学時はさらに標準修業年限 | 学部4年間(6年制学部は6年間) |
引用:(重要)2027年度以降のさつき会奨学金について | 東京大学
従来のさつき会奨学金は、家計基準と自宅外通学要件を満たす女子学生を対象としていました。
2027年度からは、家計基準を撤廃した「家計基準撤廃口(C型)」や、都道府県ごとの寄付によって支える「都道府県指定口(B型)」が新設され、より多くの女子学生が支援を受けられるようになっています。
さつき会奨学金は、地方女子だけを対象にした制度ではありません。
しかし、A型とC型では自宅外通学が条件となっているため、結果として地方から東大を目指す女子学生にとって大きな支えとなる制度でもあります。
東京での一人暮らしが前提となる地方出身者にとって、月額5万円という支援は非常に大きな意味を持ちます。
東京大学には女子の挑戦を支える制度がある
東京大学入試には女子枠はありません。
しかしその一方で、
- 地方女子学生のための住まい支援
- さつき会奨学金
- 女子中高生向けイベント
など、女子学生を後押しする取り組みが行われています。
これらの制度は、いわゆる女子枠とは異なる形で、女子学生が東大へ挑戦しやすい環境を整えようという取り組みとも言えそうです。

東大を目指す地方女子に伝えたいこと
もしこの記事を読んでいる方の中に、
- 東大を目指す女子
- 地方に住んでいる
- 経済的な不安がある
という方がいらしたら、ぜひ一度調べてみてください。
東大には、挑戦を支えてくれる制度があります。
「東京大学で勉強したい!」
もし、そう思ったのなら、お金の不安だけで、可能性を閉じてしまうのはもったいない。
母として私は、「娘が東大に受かったとしても、通わせられるだろうか」と真剣に考えていました。
だからこそ、同じ不安を抱えているご家庭に、こんな制度があることを知ってほしいと思っています。
「東京へ行くお金がないから」
それだけの理由で、東大を諦めてしまう女子が少しでも減ってほしい。
東大には、挑戦しようとする女子を支えてくれる制度があります。
そして、その制度を支えているのは、かつて東大で学んだ先輩たちです。
「東大に行きたい」
そう思った女子が、安心して挑戦できる社会になってほしい。
母として、そう願っています。





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