娘が東大を目指すと言い出したとき、私は東大受験についてほとんど知りませんでした。
まずは共通テストを突破しなければならない
東大に限った話ではありませんが、国立大学を目指す場合は共通テストで幅広い科目を受験します。
東大では一般選抜に共通テストの成績が利用されますが、最終的には二次試験の配点が大きくなります。
そのため、共通テストだけではなく二次試験の対策も欠かせません。
それでも共通テストで一定以上の点数が取れなければ受験そのものが難しくなります。
いわゆる足切りに引っかからないようにしなければなりません。
東大では志願者数が募集人数を大きく上回った場合、共通テストの成績によって二次試験を受験できる人を絞り込むことがあります。
つまり、東大を受験するためには、まず共通テストを突破しなければならないのです。
文系の場合(共通テスト)
- 国語
- 地理歴史・公民(2科目)
- 数学Ⅰ・A
- 数学Ⅱ・B・C
- 理科
- 英語(リーディング・リスニング)
- 情報Ⅰ
理系の場合(共通テスト)
- 国語
- 地理歴史・公民
- 数学Ⅰ・A
- 数学Ⅱ・B・C
- 理科(2科目)
- 英語(リーディング・リスニング)
- 情報Ⅰ
東大二次試験の時間割
東大の二次試験は2日間(理科三類のみ3日間)にわたって行われます。
| 日程 | 文科 | 理科 |
|---|---|---|
| 2月25日 午前 | 国語 (150分) | 国語 (100分) |
| 2月25日 午後 | 数学 (100分) | 数学 (150分) |
| 2月26日 午前 | 地理歴史 (150分) | 理科 (150分) |
| 2月26日 午後 | 外国語 (120分) | 外国語 (120分) |
| 2月27日 | ― | 理科三類 のみ面接 |
理系なのに国語がある? 東大理系の二次試験
そして二次試験。
私が最も驚いたのはここでした。
理系なのに国語があります。
私の中では、理系受験といえば数学・理科・英語というイメージでした。
そのため、東大理系の二次試験に国語があると知ったときは驚きました。
現代文だけでなく、古文や漢文まで含めて勉強し続けなければならないのです。
文系なのに数学? 東大文系の二次試験
東大文系二次試験にも数学があります。
もっとも、これは東大文系だけが特別というわけではありません。
例えば一橋大学や京都大学などの難関大学でも、文系であっても数学は重要視されています。
特に一橋大学は「文系の最高峰」とも呼ばれる大学ですが、経済学部や商学部などでは数学が非常に重要です。
また、早稲田大学政治経済学部では2021年度入試から共通テストを利用する方式となり、数学が必須となりました。
私が受験生だった頃は「文系なら数学から逃げられる」というイメージがありましたが、今の難関大学受験ではそう簡単ではないようです。
東大理系と東京科学大では求められる力が少し違う
娘の受験を通して知ったのですが、同じ最難関大学でも入試の考え方には違いがあります。
例えば東京科学大学(旧東京工業大学)は、理系科目を重視する大学として知られています。
二次試験の数学の試験時間は3時間(180分)もあり、受験生の間では「数学が勝負を決める大学」として有名です。
一方で東大理系では、二次試験の数学の試験時間は2時間半(150分)。
そして理系であっても二次試験でも国語を受験しなければなりません。
私の勝手なイメージですが、
- 東京科学大は「得意な理系科目を徹底的に伸ばしてきた学生が力を発揮しやすい大学」
- 東大理系は「幅広い教科を高いレベルで学び続けている学生が力を発揮しやすい大学」
という違いがあるように感じました。
私の知人の「数学の天才」
私が学生時代に知り合った人の中に、数学だけが飛び抜けてできる人がいました。
数学の難問を次々と解いてしまう、「数学の天才」と呼びたくなるような人です。
その人は、数学一本の推薦入試で大学へ進学し、入学して間もない一年生のうちに、教授と共著で数学の論文を出したと聞きました。
しかし、その一方で他の科目はあまり得意ではなかったように記憶しています。
覚えているのは、ある文系科目で0点を取ってしまい先生に怒られている姿です。
当時の私には衝撃的でした。
それほどまでに、その人の興味や才能は数学に集中していたのだと思います。
私は長い間、理系のトップ層というのは、そういう人たちなのだろうと思っていました。
理系の最高峰を目指す受験なら、なおさらそうなのだろうとも思っていました。
だからこそ、東大理系の入試科目に国語があると知ったときには驚きました。
私が想像していた「理系の天才」と、東大が求める人物像は少し違うのかもしれないと思いました。
母が感じた東大受験の特徴
東大受験を一言で表すなら、「総合力の受験」だと思います。
娘の受験を通して感じたのは、東大受験は「得意科目だけで勝負する受験」ではないということでした。
理系でも国語、文系でも数学。
一つの得意分野を極めるだけではなく、専門以外の科目とも向き合い続けることが求められているのだと思いました。
最初は意外に感じていました。
けれど、娘の受験を通して、それこそが東大らしさなのだと思うようになりました。
娘が東大を目指さなければ、私はきっと一生知らなかったと思います。


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