大学入試での女子枠について調べていたとき、私は驚きました。
逆に「男子枠」が存在する大学があったのです。
大学入試の医療分野における男子枠
例えば、看護学部では男性看護師を増やすことを目的として男子枠を設けている大学があります。
岐阜医療科学大学 看護学科 男子枠 では、総合型選抜において看護学科に男子枠を設置し、男子10名を募集しています。大学側は、男性看護師が患者の多様なニーズに応えるだけでなく、職場環境の改善や看護の発展にも寄与する重要な存在だと説明しています。
東邦大学 健康科学部 男子枠 でも、2027年度入試から健康科学部に男子枠を新設することが発表されました。理学部に女子枠を導入するのと同時に、健康科学部には男子枠を設けるという形です。
男性看護師が増えることの意義
男性患者さんが男性看護師に相談しやすいと感じる場面がきっとあるでしょう。
また、男性看護師だからこそ気づけることや、支えられる患者さんがいるのかもしれません。
そう考えると、医療現場にさまざまな立場や性別の医療者がいることには、大きな意味があるのだと思います。
男性看護師を増やしたいという大学側の考えが、理解できるような気がしました。
将来、日本でも男性助産師が誕生する?
看護師は男女どちらでも目指すことができます。
しかし日本では、男性が助産師資格を取得する道そのものが法律上存在していません。
保健師助産師看護師法では、助産師は「厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子」と定められています。
一方で、海外では男性助産師が法律上認められている国もあります。
ただし、「法律上なれる」ことと、「実際に多く働いている」ことは少し違います。
世界77か国を対象にした調査では、男性助産師がいる国もある一方で、その割合は非常に少なく、男性助産師の割合の中央値は0.63%でした。
つまり、海外では男性助産師が認められている国もありますが、多くの国でまだ少数派なのです。
「男性看護師を増やしたい」という大学の男子枠について調べていたら、逆に「男性が目指せない医療職」があることを知りました。
性別と職業の関係について、思っていた以上に考えさせられるテーマだと感じました。
大学入試の全学科における男子枠
男子枠は医療分野だけの話ではありません。
東京家政学院大学 男子枠 では、2026年度入試から全学科で男子枠を導入すると発表しています。
大学は、
- 学生の多様性の促進
- 学部の活性化
- 家政学分野におけるジェンダーバランスの改善
などを期待していると説明しています。
募集人数は全学科合計で約1割、52名程度とされています。
男子枠の導入には、多様性の促進という目的だけでなく、大学の新しいイメージづくりという側面もあるのかもしれません。
男子枠と女子枠はよく似ている
理工系の女子枠。
看護学部や家政・保育分野の男子枠。
その考え方は驚くほど似ています。
理工系では女子が少ない。
看護や家政、保育の分野では男子が少ない。
その結果、
- ロールモデルが少ない
- 進学を考える人が増えにくい
- 職業選択の幅が狭くなってしまう
という問題が起こります。
大学側は、その偏りを少しでも改善したいと考えているのかもしれません。
男子枠も女子枠と同じこと?
男子枠も女子枠も、特定の性別を優遇したいというより、これまで少なかった側の人にも挑戦してほしいという考え方に近いと感じます。
女子枠について調べていたからこそ、男子枠という制度の存在も知ることができました。
娘が東大を目指さなければ、私はきっと一生知らなかった世界です。



コメント